家族葬はこれから一番多くなりそうな葬儀

医療の発展や健康に対する意識の高まりで、死亡年齢は年々上がっています。高齢になって死を迎えることは、必然的に親族も含め知人の数が少なくなっていくことを意味します。仲の良かった友人が大方亡くなっていたり、存命であっても葬儀に来られる健康状態ではなかったりします。下手をすると子のほうが先に亡くなっているかもしれません。そんな人が故人になる場合、近親者のみの家族葬を選択するのは自然なことです。大往生であればあるほど悲しみは癒え、親しい人だけで見送ってあげたいと思うものです。長生きしたという満足感が本人はもちろん、親族にもあるので、敢えて大げさな葬儀を行うことで気持ちの整理をつける必要がないのです。

また、葬儀を執り行う喪主や施主自身が高齢で金銭的にも余裕がないというのも家族葬で済ませる理由の一つです。故人が高齢であるとその配偶者が高齢なのはもちろんのこと、その子でさえも年金暮らしになっているケースは多いです。そんな状態で大々的な葬儀を行うことはできません。近親者のみで、ひっそりと故人とお別れをする家族葬にならざるを得ないのです。長く入院していたり施設に入っていたりなど故人の生前の収入のほとんどを医療費などにあてがわれていれば葬儀代の貯蓄は期待できません。こじんまりとした親族のみの葬儀を行うのが精一杯なのです。

家族葬の需要が増えているのを感じるのは、家族葬専門の葬儀場が増えていることからも分かります。大きな葬儀場においても家族葬を扱っていますし、閉店したお店が家族葬の葬儀場に変わっていることもあります。需要が増えなければ自由競争市場の中、これだけ家族葬の葬儀場が増えるはずがありません。また、訃報連絡からもそれがわかります。葬儀は近親者のみで執り行いますと言うものが増えていることです。核家族化が進み、その上に先に述べた高齢化が加わり、家族葬は葬儀形態における割合において、これから増えいくことでしょう。