葬儀を生きているうちに行う生前葬

生前葬をご存知でしょうか。自分が生きている間に行う葬儀です。昨今、この生前葬を行う人が増えています。それは、死んでしまってからでは言えない感謝の気持ちを生きているうちに伝えられるというのが大きな理由のひとつです。人生において様々な節目でセレモニーがありますが、葬儀に関しては死後に行われるのが普通なため、生きているうちに自分のそれは経験できません。しかし、生前葬を行うことでそれが実現できます。死人に口無しとはよく言いますが、まさしく死んでからでは何も言い残せません。そのジレンマを解消してくれるのが生前葬なのです。

疎遠になっている親族や友人など普段は会いたくても会えない人が誰にでもいます。もし自分が死ねば葬儀には急いで駆けつけてくれる人でさえしばらく会っていない人はたくさんいます。死ぬ前にもう一度会って話がしたい、あの時のお礼が言いたい、謝りたいなど様々な思いをもった人が少なからずいるはずです。そんな人と会わせてくれるのが生前葬なのです。葬儀の案内を受け取ればたとえそれが生前葬であっても同じ思いを感じてくれるのではないでしょうか。もう二度と会えないのではないか、今会いに行かないと後悔する、そんな風に思うでしょう。ほとんどの方が何とかして葬儀に駆けつけるのと同じように生前葬にも駆けつけてくれることでしょう。

人生100年時代と言われると同時に、明日どうなるのか分からないのも事実です。二人に一人が癌になるとも言われています。そう考えると元気なうちに生前葬を行いたくなる気持ちも共感できるのではないでしょうか。葬儀で飾られる遺影も自分で選びたい、綺麗な写真を今のうちに撮っておきたい、そう思うのも自然なことです。すべての人に訪れる死というものをタブー視するのは時代遅れなのかもしれません。死を前向きに捉え自分自身で葬儀を行うことで、けじめをしっかりつけられる生前葬の需要は今後益々増えていくことと思われます。